最近コンビニに行くと、よく値引きシールを目にするようになりました。
なんと、大手コンビニ3社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)の国内店舗の6割で貼るようになったそうです。
学生時代は、コンビニでアルバイトしていたこともありましたが、迷わず廃棄。
値引きシールなんて貼ったことありません。
今回は、何故今まで貼らなかったか、貼るようになったかを解説します。
なぜ値引きシールを貼らなかったのか
普通に考えると、どうせ捨てるのなら安くても売った方が良いはずだし、フードロス低減にもなるし、と思うところですが。
コンビニには、独自の会計方法があり、フランチャイズ店舗では、
この独自の会計方法によって、本部売上が計算されることになっています。
この独自の会計方法があることから、値引きシールを貼ることを推奨してこなかったのです。
(当然、新鮮なものを提供したいなどの方針もあると思います。)
①コンビニ独自の会計方法とは
フランチャイズの場合、当然ですが、本部へロイヤリティを払うわけです。
値引き商品を売ることで、このロイヤリティが変動します。
ロイヤリティは、廃棄関係なしの利益(売り上げ – 原価)に対してかかります。
つまり、値引きありと無しでは、下記のように変わります。
・値引きなしの場合
仕入れ値1,000円の物を、1,200円で売ったとします。
売値1,200円 - 仕入れ値1,000円 = 利益200円
本部は、この利益200円からロイヤリティをとれます。
・値引きありの場合
仕入れ値1,000円の物を、1,200円から100円引きで売ったとします。
売値1,100円 - 仕入れ値1,000円 = 利益100円
本部は、この利益100円からしかロイヤリティをとれません。
この計算方法がある為に、推奨されてこなかったのです。
②その他の理由
機会ロスを減らしたい。
コンビニならではと言いますか。コンビニでは顕著にと言いますか。
コンビニにふらっと行って、何買おうかな、いわゆるウィンドウショッピングをすることは少なく、
行く方の多数は、何かが必要だから立ち寄ることが多いです。
必要な時に商品がない為に、売れる機会をロスしてしまわないように、
多めに仕入れることが、鉄則とされていたわけです。
(特に本部からしたら、フランチャイズ店が廃棄ロスしようと・・・)
また、このような仕入れのやり方でも、利益をちゃんと確保できる店が多かったんですね。
③時代は変わり、値引き可能に
この値引き抑制が、2020年9月には、公正取引委員会によって、独占禁止法に当たる可能性があると見解を示されたことや、
フードロス、食品廃棄の社会問題に応える活動として、値引きが認められるようになってきたようです。
ちなみに、コンビニ大手3社での値引き実施店舗割合は、約6割だそうですが、
ローソン、ファミリーマートでは8~9割の店舗が実施しているそうです。
セブンイレブンは・・・?
値引きしなくても潤沢な利益を得られるため、わざわざやらないだとかいう話もあります。
今回は以上です。
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