注目の車のサブスク、しかもあのトヨタがサブスクを始めるということで、気になったのでデメリットを調べてまとめました。
悪いイメージを持っていたのですが、悪いところばかりではなく、人によってはおすすめできる他のサブスクとの違いや、新車購入より良い面も見えました。
ぜひご覧ください。
トヨタ『KINTO』のデメリット
・契約期間が決まっていて途中解約すると(原則)違約金がかかる
ここが一番だれもが気になるポイントかと思います。違約金って言葉はイメージが悪いですよね。
KINTOはリース開始時に、契約期間を決める必要があります。
原則として、途中解約することはできません。もし解約するのであれば、違約金が発生してしまいます。
昔の携帯会社の2年契約縛りのようなイメージですね。
違約金は、リース期間満了までに支払うはずだった金額を一括で払う必要があります。
まあ、他社のカーリースでも同様ですし、リース系の商品はだいたいこういった違約金が発生します。
(原則)と書いたのは、海外赴任や、免許返納など、やむを得ない事情がある場合は、違約金が免除されるからです。
しかし、さすがトヨタ?KINTOもバカじゃないので、2021年12月より、解約金フリープランを始めました。
※このプランは3年契約のみで、5年、7年契約はありません。
また、最大でも2か月分の手数料を払うことで、リース期間が満了していなくても、車の乗り換えができる『のりかえGO』も始めています。
『のりかえGO』は金銭的な得はありませんが、違約金よりはるかに安く、新しいの車がほしくなった際は、乗り換えられるといった感じですね。
・走行距離に制限がある
これはあまり知らないしれません。定額で乗り放題だと言っても実は走行距離に上限の制限があります。
3年契約だと54,000Km、5年契約だと90,000Km、7年契約だと126,000Kmになります。
年換算だと18,000Kmで、月換算だと1,500Kmになります。
もちろん、契約期間内で守っていればOKで、月単位で1,500Km以内に収める必要はありません。
この上限はあまり厳しいものではないような気がします。よっぽど多く乗る人でなければ、年間18,000Kmも走らないのではないかと思います。
毎週、毎月遠出するような方には、KINTOは向いていないかもしれません。
もし超えてしまった場合は、トヨタ車で1Kmあたり11円、レクサス車で1Kmあたり22円払う必要があります。
・保険の等級が引き継げない
KINTOには最初から自動車保険がついてきて保険料もリース代に含まれています。実はこれ人によってはかなりメリットなんですが、等級が引き継げないという面ではデメリットになるので書いておきます。
一般的な自動車保険は、保険を使用しなければ、毎年等級が上がっていき少しずつですが、保険料が安くなっていきます。
KINTOはこの引き継ぎができませんので、一定の保険料が含まれたままになります。
しかし、逆に等級が下がることもありませんので、保険をいくら使用してもリース代に変動はありません。
一般的な自動車保険は、例えば事故で壊れた車を直した場合、3等級下がり、事故あり等級が3年間続くので、元の保険料に戻るまで6年かかります。
複数回保険を使う、事故を起こすことで、もっと複雑に下がっていきますが、KINTOはこれがありません。
つまり、事故を良く起こす人であったり、年齢が若く等級がそもそも低い人なんかには、KINTOの保険はむしろ安く済むんですね。
常に最新のトヨタ車に乗れますので、安全装置はフル装備、そもそも事故は起きにくいかもしれませんが。
・ペットの乗車や、車内喫煙ができない
これについては、イメージつきやすいかと思います。レンタカーと同じですね。
こればっかりはやむを得ないので、ペットや、喫煙が必須の方にはKINTOは大きなデメリットとなってしまいます。
・車の改造や、カスタマイズができない
これも上記のペット、喫煙と同じくイメージがつきやすいかと思います。レンタカーと同じですね。
車が大好きで、自分でいろんなカスタマイズが絶対やりたい方には、KINTOは大きなデメリットとなってしまいますね。
そもそも、そういう方は車のリースなんてしないかもしれませんが。
・選べる車が少ない
KINTOで選べる車のブランドは、トヨタとレクサスのみになります。
トヨタのサブスクなので当たり前ですが、同じトヨタグループのダイハツなどは選ぶことができません。
とはいっても、日本車メーカーの中では最も車種が多いトヨタですし、すべての車種が選べるわけではありませんが、人気車種はだいたい選ぶことができます。
2022年6月現在プリウスから86、ランドクルーザープラド、クラウンまで42種から選べます。
トヨタ車に不満が無い人であれば、ここはデメリットにならないかもしれません。
トヨタ『KINTO』のメリット
・保険がついている、使っても等級が変わらない
実は、一般的なカーリースとの一番の違いなんです。保険がついている。それでいて安い。
デメリットでも少し触れましたが、実は保険がついてきてこの値段でリースできる車は他にないんです。
同じ車種、同じく保険を付けた場合、他社より1万円程度以上変わるんですね。
リースなので保険は必須ですしね。
また、先ほども書きましたが、保険を使用しても等級が下がることもありませんので、万が一事故等で使用してもリース代に変動はありません。
一般的な自動車保険は、例えば事故で壊れた車を直した場合、3等級下がり、事故あり等級が3年間続くので、元の保険料に戻るまで6年かかります。
複数回保険を使う、事故を起こすことで、もっと複雑に下がっていきますが、KINTOはこれがありません。
つまり、高い保険料を毎月支払う必要のある方、事故を良く起こす人であったり、年齢が若く等級がそもそも低い人なんかには、KINTOの保険はむしろ安く済むんですね。
常に最新のトヨタ車に乗れますので、安全装置はフル装備、そもそも事故は起きにくいかもしれませんが。
また、リースですので、当然壊れた状態で返却すると、原状回復代を請求されます。これについても、期間満了前に保険で直せる部分はすべて直してしまえば、余計なお金は掛からずに済みます。
・頭金や初期費用、車検などのまとまった大きいお金がいらない
車を所持していて、新車を買うにあたって一番大変に思うことが、頭金や車検などまとまったお金が必要なことだと思います。
KINTOはこれが必要ありません。こういったお金もすべて含まれているからなんですね。
他社だと5,000円以上かかったりもするメンテナンスオプションや、車検代まで含まれて、それでいて月々も安いと、これについてはびっくりKINTOです。
ですので、リース期間中に大きなお金がまとまって必要なタイミングは無いということになります。
・新車が早く手に入る
これはあまり知られていないかもしれません。
ここ数年自動車業界は、半導体不足や、各国のロックダウン、海の物流が止まっているなどの影響で、新車があまり生産できない状況になっています。トヨタでさえもなかなか部品が確保できない状況になっています。
ですので、現在新車を注文しても、1年待ちは当たり前で、長い車種だとなんと5年待ちなんてのもあります。さすがに5年待ちの車種はKINTOのラインナップにはないのですが、KINTOで契約すると、1年半待ちの車種が、数週間で手に入ったりします。
トヨタがKINTOに力を入れているのがわかりますね。力を入れている今こそKINTOの大きなメリットの一つだと思います。
・保険、税金の手続きで店頭に行かなくて良い
新車を買うとき、また、中古車だとしてもですが、何が面倒かというと、保険や、税金の手続きで何度も販売店や、保険会社に電話したり、出向かなくてはいけません。
しかし、KINTOですと、すべてインターネット上で完結できますので、そのような面倒は一切ありません。
車を新車にすぐ乗り換えたくてもめんどくさい。こんな方にはぴったりかもしれません。
・数年おきに新車に乗り換えられる
これもKINTOならではです。通常新車は上記で述べたように手続きが面倒だったり、まとまった頭金、初期費用がいるものですが、KINTOであれば、常に最新の車に乗ることができます。
とはいっても最低3年縛りですが。
しかし、さすがトヨタ?KINTOもバカじゃないので、2021年12月より、解約金フリープランを始めました。
※このプランは3年契約のみで、5年、7年契約はありません。
また、最大でも2か月分の手数料を払うことで、リース期間が満了していなくても、車の乗り換えができる『のりかえGO』も始めています。
『のりかえGO』は金銭的な得はありませんが、違約金よりはるかに安く、新しいの車がほしくなった際は、乗り換えられるといった感じですね。
・正規販売店での手厚いサポートが受けられる
KINTOはトヨタ自身がやっているサブスクになりますので、トヨタ正規販売店でのメンテナンスや、サポートもついてきます。
車を乗っていくうえでの不安、値段を気にして町のカーショップに聞きに行くーなんてことはする必要ありません。
まとめ トヨタ『KINTO』はこんな人におすすめ
なんといっても一番のメリットは、保険がついてくること。ですので、年齢が若く、保険の等級も低くて保険料が高くなりがちな方には超おすすめです。
他には、新車購入でまとまった初期費用が大変な方や、初期の手続きが面倒だけど最新の車にがんがん乗り換えたい方。
車にこだわりがなく、ローリスクで車を所持したい方なんかにもおすすめできます。
金銭面がすべてではありませんので、KINTOならではのメリット、デメリットを確認しながら検討してみてください。
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